自分ではまだ使用出来ると考えていた歯を、「抜きましょう」と歯科医から突然宣告された時、その場での抜歯は回避しましょう。たとえ、麻酔され抜歯直前でも、「少し考えさせて下さい」と告げて抜歯を回避してください。抜歯されてしまうと、１００歳まで自分の歯を残すことは夢となってしまいます。通常、必要な抜歯であっても、先送りすることでガンのような手遅れになりません。
なんとか抜歯されずに残す方法はないかと考え、「１００歳まで自分の歯を残す４つの方法」（講談社刊）に出会った皆さんから当院にお電話いただいています。「医療相談」（約５０分で費用は３万円）の多くは、このような皆さんに利用されています。治療イスに座った相談ではなく、デスクで著者と対面の相談ですから、気軽に質問ができます。「医療相談」予約の電話（電話番号03-3374-7070）は、平日の９時から１５時にお願いします。

当院の治療はすべて自費診療になります。そのことを納得されたうえで当院の治療を希望される患者さんには、まず必要な検査を受けていただきます。検査結果から、検査結果から、１００歳まで自分の歯を残すためには、患者さんの生活習慣が大きな影響を及ぼしますから、３つの方法のうち問題となる方法について指導します。この段階で、放置できない歯の応急処置はしますから安心です。
３カ月コースで、シッカリと問題のある生活習慣を是正していただき、次のステップ（ＴＣＨ是正咬合療法）へと進みます。

ＴＣＨリスクの高い患者さんや顎関節症の患者さんは、３カ月コースでＴＣＨ是正指導を受けていただき、ＴＣＨ是正と顎位を安定化させます。この状態になれば、歯科治療時に口を大きく開け続ける事が出来、かみ合わせが安定するため、歯科治療に伴う咬合違和感発症を低く抑えることが出来ます。
咬合違和感（後で詳しく説明）を、一旦発症させてしまうと医療トラブルに繋がるため、絶対に回避しなければいけません。そのため、リアルタイムで今までの歯をコピーした仮歯製作などを行い、なるべく口の中が変わったと思わせない歯科治療が必要です。合わせて、１００歳まで残すことを前提としたロングライフな歯科治療も必要となります。このような目的に適う歯科治療を追及したため、歯科治療の全工程を歯科医本人が担当し、必然的に歯科医が歯科技工まで行っています。

ペリオクリーニングは、１９８２年「生涯自分の歯を残す」ことを現実にするために考案した当院独自のプロフェショナル・ケアシステムです。こちらは年会費制で、３か月毎に来院していただくシステムですが、数十年継続できた会員１００人以上データから下のグラフにあるような結果が得られています。緑線はペリオクリーニング会員の各年齢層の残存歯数で、黄緑線は最新の厚生労働省のデータ（２０１６年）を参考にしたものです。ペリオクリーニングを受け続けることで、ほとんど自分の歯が減らないことが解ります。特に、７０歳代以降でその傾向は顕著になります。いままで想像の世界にすぎなかった「１００歳まで自分の歯を残す」ことが現実になります。